本学学生2名が全日本学生ドイツ語プレゼン大会で入賞

2025.12.11

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2025年12月6日(土)に京都外国語大学で開催された第4回全日本学生ドイツ語プレゼン大会(主催:京都外国語大学)において、言語文化学部3年の佐藤来実さんが第1位を、国際社会学部4年の笠原日向さんが第2位を受賞しました。

本大会は、2019年に20回目を数えた「弁論大会」の後継として、2022年度よりドイツ語学習の奨励と異文化交流の促進を目的に開催されています。日本各地からドイツ語を学ぶ学生が一堂に会し、自らの意見や主張、想いをドイツ語で発信します。第4回となる今年の大会では、予選審査を通過した9名が本審査に臨みました。佐藤さんは「Sich selbst schützen(自分で自分を守る)」と題したプレゼンを、笠原さんは「Entdeckte“ Vielfalt ─ das Nachdenken über den Menschenverstand ─(「発見」された多様性 -「当たり前」を考える -)」と題したプレゼンを行いました。

受賞のコメント

佐藤来実さんのコメント

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この度は「Sich Selbst Schützen(自分で自分を守る)」というテーマでプレゼンを行いました。昨年本大会のことを知って優勝しようと決めていたので、目標を達成することができて嬉しく思います。日頃からドイツ語の授業でお世話になっているヘンドリックス先生、ビリック先生、また応援してくださった方々に心より御礼申し上げます。

「自分で自分を守る」。一見簡単に聞こえるこのテーマですが、そんなことはありません。深く実態を見ていくと、精神疾患や増え続ける子どもの自殺、児童虐待、過労死、男尊女卑やハラスメント、性犯罪、日本人へのステレオタイプなど、実に様々な問題が根底に潜んでいます。大学で留学生の友人たちと関わる中でも、「自分で自分を守る」力がいかに日本で重視されていないかということを常々実感します。

私の願いは、このプレゼンを通してより多くの人に「自分で自分を守る」ことの重要性に気づいてもらうことです。そして、1人でも多くの人が苦しい状況から抜け出す道を見つけられるように、これからも私に出来ることをやっていきたいです。


笠原日向さんのコメント

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このたび、「『発見』された多様性 ─『当たり前』を考える ─ ("Entdeckte" Vielfalt ─ das Nachdenken über den Menschenverstand ─)」という題目でプレゼンをしました。昨今謳われる「多様性」を我々は本当の意味で平等に扱っていないのではないか、マジョリティの価値観こそが”普通”だという姿勢が未だ無意識に表れているのではないかという問題意識を、今日ヨーロッパ中心主義的だと批判されているコロンブスの「新大陸”発見”」と重ね合わせて、「『発見』された多様性」という構想が生まれたのが大会出場へのきっかけでした。複雑で抽象的なテーマだったにもかかわらず本大会で2位になれたのは、ヘンドリックス先生やビリック先生らドイツ語科の先生方の手厚いサポート、そして家族や友人の応援があってのことです。この場を借りて改めて御礼申し上げます。そして優勝できなかった悔しさもまた、今後の糧として活かしていきたいと思います。

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